特長
- コンストンばねは、ドラムから約1/2回転分引き出した位置から最大出力に達します。
- 最大出力に達した後は、ストロークをいくら伸ばしても出力は変化しません。
- それに比べ線ばねはストロークと出力の関係が比例しており、ストロークが長くなるほど、力は徐々に 強くなります。
- 通常の線ばねは、線ばね自体のスペースが必要ですが、コンストンは長尺のストロークのばねが、小径のドラムに収まるため、取り付けスペースが少なくて済みます。
基本的にドラムから約1/2回転分以上、コンストンばねを引き 出した長さが「セット長さ」となります。「セット長さ」から「ストローク」範囲(繰り返し作動範囲)となりますので、「セット長さ」+「ストローク」が規定範囲内になるようにご使用ください。
重い物を吊るして軽く上下し易くする
どこまでも一定の力で抑える・押し下げる
重い物を下から押し上げてバランスする
ピニオンとラックの遊び(バックラッシ)を除く
一定の力で押す・引っ張る
※イラストはC型コンストンの取り付けイメージ図です。実際にはガイド的役割を持つ物との併用になります。
テレビカメラペデスタルの中には20個以上のC型コンストンが取り付けられています。カメラの質量(約100kg)は完全にC型コンストンでバランスされていますから、カメラマンは僅かな力で上下操作ができます。
カメラの質量に応じて、C型コンストンの何個かを取り外しバランスさせることができるようになっています。
上げ下げ窓サッシの中には両側にC型コンストンが取り付けられています。窓はC型コンストンでバランスされていますから軽い動作で開閉できます。
窓の重さに合わせ、バランスよくC型コンストンを複数個配置すれば重い窓にも対応できます。
フルオープンのフロントウィンドーにC型コンストンを取り付ければ軽々と開閉できます。
ファンとモータ部分(質量約4.5kg)を下から押し上げる方向にC型コンストンを取り付けることで、ファンを自由な高さでバランスできます。
視聴スタイルに合わせて、大画面ディスプレイ(質量約80kg)の高さを変えたいときには、C型コンストンを使えば軽々と調節できます。
キッチンの美観上及びスペースを有効に使えるように、吊戸棚を格納したいときは、C型コンストンを使えば必要な時にすばやく取り出せて便利です。
部品(斜線部)が摩耗して寸法が変わっても、C型コンストンであれば、常に一定の荷重で押し続けることができます。
商品を取り出すとC型コンストンにより自動的に後ろの商品が前出しされます。
歯科用レントゲンのカメラ部など、C型コンストンを支柱内に設置することで軽々と昇降できます。ストッパー不要で、任意の位置でバランスすることも可能です。
1枚のコンストンばねでは出力が足りないときには、2枚以上のコンストンばねを重ねて使用することも可能です。(対応可能な仕様について制限があるため、お問い合わせください)
C型コンストンの丈夫で広い幅、そして自力で巻き込む性質を利用すれば、移動自由なカバーになります。工作機械の塵、切削屑の防除、光の遮断などの用途があります。
スパイラルカバーは丈夫な金属(ばね用ステンレス鋼)でできているので、機械・計器類の重要な部分を保護するカバーとして使用できます。